オンジという植物をご存知でしょうか?
日本では製薬会社の数社が、ものわすれを予防する薬として、いろいろな名称で商品化しています。
しかし、そのオンジ、日本ではあまり知られていない?効能や副作用もあるといわれています。
オンジとはどんな漢方薬?
オンジはと漢字で「遠志」と書きます。有名な薬学書「本草綱目」にも記載がある伝統的な漢方薬の材料です。
もとはイトヒメハギと呼ばれる植物の根です。イトヒメハギは、その名のとおり、萩の仲間で、春に青色の可憐な花を咲かせます。
・オンジの薬用価値のある場所
オンジは根に薬用効果があります。漢方薬として使用するときは乾燥させたものが用いられます。
オンジの効能
よい睡眠をもたらす
眠れなかったり、夢を多く見て睡眠の質が悪い時に効果があります。
健忘(忘れっぽい症状)を防ぐ
オンジが健忘を防ぐという効能の記録は、はるか昔、652年の医学書「千金要方」から、17世紀の医学書「張氏医通」「証治準縄」にまであります。
・神経を落ち着かせる
オンジは元来、睡眠の質を上げることで知られる漢方薬です。神経の落ち着きをもたらすのは、もっともな効果でしょう。
日本であまり知られてない?オンジの副作用
さて、オンジには良い点ばかりでなく、副作用もあります。その点をみていきましょう。
胃に負担をかける
オンジは胃との相性があまりよくありません。胃潰瘍や胃炎の人は避けるべきと、現在の中国医学では指摘されています。
健康な人も、胃に負担がかからないよう気をつけてとることが大事だとされています。
継続して大量に使用すると依存性が生じることがある
睡眠をもたらす効果のあるオンジですが、継続して使い続けると、依存症をもたらすこともあります。
また現在の中国医学では、長期にオンジを使いつづけると、むしろ記憶力を減退させることがあるとされています。驚きですね。
子宮を収縮させる
中国医学では、人間を含む動物の子宮を収縮させる作用があるとされています。妊娠中の使用には注意したいですね。
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