漢方では、菊花茶が目によいとされています。
パソコン作業などで目を酷使する方に、よくすすめられます。
やはり目によいとされるクコの実とともに作る「枸杞菊花茶」というものまであります。
目の健康を気にされる方のうちには、菊花茶が気になる方もいるでしょう。
パソコン、スマホによる目の酷使が増えた時代、「菊花茶」で検索すると、たくさんの商品がヒットします。
しかし同じ「菊花茶」でも、いろいろな種類がでてきますよね。
たとえば楽天をみても、ただの「菊花茶」とだけ表記されたものもあれば、「甘菊茶」「胎菊茶」「杭白菊茶」などいろいろ・・・
色も黄色もあれば、白いものもあります。
あまりのややこしさに
「同じ菊の花なんだし、大差ないでしょ」
と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、実は同じ菊でも色や品種により、効果が違ってきます。漢方の奥深さですね。
「菊花茶」とは何を指すのか?
菊花茶とは名前のとおり、菊の花から作るお茶のことです。
使われている菊がどんな種類であろうと、すべて「菊花茶」とよばれます。
材料が食用菊でも、色違いの菊でも、日本でよくみる野菊でも、できるのは同じ「菊花茶」です。
しかし「どの菊が使われているか?」「どの色が使われているか?」で効能がちがいます。
健康のために菊花茶を選ぶ際には、そこを気をつけたほうがよいでしょう。
黄色い菊と白い菊 効能の違いは?
日本では食用や薬用の菊は黄色い菊が栽培されていることが多いですね。しかし、ネット上だと白い花の菊花茶を見ることもあります。
この2つの色で作られた菊花茶、味や効能は、どう違うのでしょう?
黄色い花の菊花茶
味:少し苦い
効果:熱を下げる、口内炎、にきび対策
目をよくする効果は白い花ほどはない
白い花の菊花茶
味:甘い
効果:目をよくする
熱を下げる効果はあまりない
肌荒れを気にする方は黄色い菊、
目をよくする効果を期待したい方は白い菊の菊花茶がよいでしょう。
「胎菊」「杭白菊」など、おもな菊花茶の種類
では、数々ある菊花茶の種類は、具体的にどのようにちがうのでしょう?
甘菊茶
甘菊は中国で幅広く見られる菊の一種です。日本にも広まっています。
黄色または白の小さな花を咲かせます。中国では一般的に菊花茶というと、この甘菊の品種が使われています。
日本漢方では甘菊と野菊はともに「ホソバアブラギク」「漢菊花」とよばれ、厳密には区別されていません。白い花の甘菊があまり栽培されていないためかもしれません。
しかし実際は甘菊と野菊は、学名も違う別の種類です。
甘菊茶の「目によい」効果を期待したい方は、中華圏から輸出されたものを購入するとよいでしょう。
ちなみにヨーロッパ生まれのカモミール・ティーは、中国では「洋甘菊茶」とよばれています。
杭白菊茶
杭白菊は浙江省由来の白い花の甘菊です。杭州の杭から杭白菊とよばれます。
杭白菊で作られる杭白菊茶は、甘菊茶のうちでも特に効能が認められているお茶です。目によく、下痢を止める作用があります。消炎作用があり、血圧を下げる効果もあります。胃痛や美容にもよいとされています。
胎菊茶
甘菊/杭白菊の完全に開ききっていない花で作られるお茶を胎菊茶とよびます。最高級品になります。
胎菊茶 > 杭白菊茶 > 甘菊茶
といった高級度合いですね。
野菊茶
甘菊ではなく野菊で作られれるお茶です。強い抗菌作用をもち、風邪などの感染症対策に役立ちます。血圧を下げる効果もあります。高血圧の方に向いているとされるお茶です。
菊米茶
全く開いていない、つぼみの状態の菊で作られるお茶です。蕾が米粒のようなので菊米茶とよびます。開ききっていない花でつくられる胎菊より、さらに固いつぼみが使われるお茶をさします。杭白菊や野菊といった品種に関係なく、この状態で作られる菊花茶は「菊米茶」とよばれます。
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菊花茶に白い花の商品が多く見つかるのは、こうした理由だったんですね。
多くの商品が販売されているのは、それだけ効果がみとめられているということでしょう。
大昔から効果が認められている菊花茶は、安心してとれる健康補助食品でしょう。
https://baike.baidu.com/item/%E9%87%8E%E8%8F%8A%E8%8C%B6
https://www.sohu.com/a/191484804_99935863
https://blogs.yahoo.co.jp/ojirokunn/30271284.html
http://dentomed.toyama-wakan.net/ja/%E7%94%9F%E8%96%AC%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%83%85%E5%A0%B1/%E8%8F%8A%E8%8A%B1/SCC000015