マトリキシル3000(matrixyl 3000)は、近年、顔などのしわ・たるみ対策として注目を集めている美容成分です。
一体どのようなものなのでしょう?
マトリキシル3000ってなに? それはペプチド
マトリキシル3000は簡単にいえばアミノ酸の一種、ペプチドです。
ペプチドはジャムなどにとろみを与えてる成分として知られていますね。
マトリキシル3000もまた、半透明のジェル状の物質です。
ペプチドはタンパク質と同じく、アミノ酸が結合してできたものです。
コラーゲンのような一般のタンパク質は数十のアミノ酸の連鎖により成り立っています。
一方、2.3~程度からの、より少ないアミノ酸の連鎖で成り立つものをペプチドというのです。
マトリキシル3000と普通のペプチド どこが違う?
ペプチドなら、ペプチドと呼べばいいのに、特別にマトリキシル3000という名称があるのはなぜでしょう?
体内には細胞が無数に存在します。そして、それらは秩序正しくおさまっています。
細胞の隙間に存在し、細胞をあるべき場所におさめる足場になっているものを細胞外マトリックスといいます。
そして、この細胞外マトリックスをコントロールするものが、細胞外マトリックスタンパク質(ECM)です。マトリキシル3000の原型となっているタンパク質です。
細胞外マトリックスタンパク質は細胞にシグナルを送って細胞を活性化させます。たとえばコラーゲンが分解されると、新しいコラーゲンを生成するようシグナルを送ることができるのです。
マトリキシル3000を56日使用した変化
フランスの技術が生んだマトリキシル3000
フランスの化学メーカー セダーマ社(Sederma)は、この細胞外マトリックスタンパク質を複製したペプチドを開発しました。
その名称が「マトリキシル3000」です。
高い組織の修復力をもつため、傷の治癒やしわを消すなどのアンチエイジングに効果があるとされています。
コラーゲンやエラスチンの生成を内部からコントロールするマトリキシル3000は、肌に張りと若々しさを与え、しわを減らすことができるのです。
マトリキシル3000を56日使用した変化
マトリキシル3000 臨床で証明される効果
臨床試験の結果、フランス セダーマ社のマトリキシル3000の以下の効果があきらかになっています。
- ケース1:
- 女性がマトリキシル3000を2ヶ月間使用した臨床試験では、治療の後、深いしわによって占有される肌の領域が45%減少し、皮膚の緊張度は約20%改善しました。
- ケース2:
- 男性がマトリキシル3000を2ヶ月間使用した結果、しわの量は17.1%減少し、しわが占める面積は30%減少しました。
このように効能が証明されているマトリキシル3000は、美容用、そして医薬用に、世界中で人気を集めています。
マトリキシル3000とは何か? まとめ
- マトリキシル3000はアンチエイジング効果のあるペプチド
- フランス企業の技術から生まれた美容成分
- 効果は臨床試験で証明済み
しわの面積を減らせることが証明されているマトリキシル3000。アンチエイジングに取り組む女性には気になる存在ですね。
マトリキシル3000を含むコスメは、現在、日本のamazonでも取り扱いがあります。
アメリカで大人気のBaebody社のアイジェルも、マトリキシル3000を含んだ商品です。
https://thedermreview.com/matrixyl/
https://www.crodapersonalcare.com/ja-jp/our-brands/sederma/matrixyl-range
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