プロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスを改善する方法には、どのようなものがあるでしょう?
注目を集めているものの一つとして、アメリカで人気を集めているヤムイモ(ワイルドヤム)がありますね。日本でも次第に広がりを見せています。
(プロゲステロンにいいものとは?→関連記事「女性ホルモン プロゲステロンとエストロゲンにプラスな食物 」)
しかしプロゲステロンの改善を期待できるのは、ワイルドヤムだけではありません。
チェストツリー(チェストベリー)というハーブも同様の効果を期待できるのです。
チェストツリーってどんなハーブ?
ヨーロッパ生まれのハーブ チェストツリー
チェストツリーはシソ科の植物です。南ヨーロッパ~中東が原産地です。夏になると紫色の連なった可憐な花を咲かせます。
薬草としての歴史は古く、ヨーロッパでは2500年以上前から使われていました。ギリシャ、ローマ文明の時代から記録が残っています。
実を乾燥させるとコショウの代用品になることでも知られています。中東のスパイスにも、このチェストベリーが含まれているものがあります。
また花からは香水を作ることができ、葉や根からは染料を作ることができます。
人間の暮らしに役立つ植物なんですね。
チェストツリーの効能
プロゲステロンなど女性ホルモンの状態改善
チェストツリー(チェストベリー)はプロゲステロンとエストロゲンのバランスをとるのに役立つことが証明されています。
このハーブはホルモンやホルモン系化合物を含んでいないのにもかかわらず、黄体ホルモン(LH)を作るために脳下垂体を刺激することができるのです。結果、刺激に誘発された卵巣がプロゲステロンの生産を増加させます。
そのため軽度の黄体不全による不妊症の治療のために使用されています。
PMSや更年期障害を和らげる
チェストツリーには月経前症候群(PMS)や月経痛、さらに更年期障害など他の症状を和らげる成分が含まれています。
このハーブを服用した女性の90%において、PMSの症状が緩和されたという研究報告もあります。
定期的にチェストツリーを摂取した女性が胸の痛みや圧迫感、頭痛、膨満感、疲労が減少したという研究結果もあがっています。
母乳の出をよくする
出産後の女性にとって、チェストツリーは、母乳の出をよくするハーブとして知られています。日本のwikiにも18世紀からアメリカで催乳薬として使われたとありますね。また乳がん予防にも適したハーブとされています。
並べてみると、女性にとってプラスになる効能ばかりですね。
そのため欧米ではチェストツリーは「女性向けハーブ」と呼ばれています。
チェストツリーの副作用
「女性向け」といわれるチェストツリー。
男性が使用すると、なんと性欲が減退するとされています。
そのため、中世のキリスト教の修道士など、禁欲的な生活を送りたい男性に使われてきました。よいのか悪いのか?といった感じですねw
女性においては、古い歴史をもつハーブだけに、長いこと副作用はないと考えられてきました。
しかし近年の研究から、胃の不快感や下痢、吐き気、一時的な頭痛、軽度の肌荒れなどの副作用が報告されています。
チェストツリーに含まれる成分
チェストツリーにはさまざまな種類のアルカロイドとフラボノイドが含まれています。
またステロイドホルモンの前駆物質も含まれています。
現在の研究では、ハーブの健康に関する効能は1つの物質によるものではなく、相互に作用するいくつかの化合物によるものであると考えられています。どれかひとつの成分を切り離すというのは難しいということなんでしょうね。
その点は妊娠状態を維持する黄体ホルモン(プロゲステロン)の状態をよくする効能と、排卵を促進する効能をあわせ持つワイルドヤムと似てるかもしれませんね。
(ワイルドヤムとは?→関連記事「黄体ホルモンにいい?妊娠力を上げるイモとは?」)
チェストツリー 使用上の注意
チェストツリーはほとんどの場合、期待した結果が出るまでに、4~6か月間は使用を継続する必要があります。
でも、早く結果がほしいからと、焦って大量使用!なんてことは避けましょう。
チェストツリーはホルモンに影響を与えるハーブです。体がダメージを受ける可能性を考えて、使用容量を守りましょう。
医療機関などから出されたホルモン関係の薬剤を服用している期間も、使用しないようにしましょう。
https://articles.mercola.com/herbs-spices/chasteberry.aspx
https://www.herbal-supplement-resource.com/chaste-tree-berry.html