カレンデュラという花の名前を聞いたことがあるでしょうか?
なんだか神秘的で妖艶な響きがありますね。
実は、これ英語名で、正体は日本でいうキンセンカのことです。
親しみやすいキンセンカの花。春になると花屋さんに並ぶこともありますね。
同じ黄色でもマリーゴールドとは違う種類の植物です。花は八重咲きのガーベラに似てるかも?
「カレンダー」の語源?!キンセンカの歴史
キンセンカの日本における歴史は古く、江戸時代から栽培されていました。
そのため漢字名もあり「金盞花」と書きます。真ん中の「盞」は現在ではあまり使われない漢字ですね。盃(さかずき)という意味の漢字です。
もともとはヨーロッパ原産の植物です。
英語名のカレンデュラは「カレンダー」という言葉の語源だという説もあります。開花期間が一ヶ月にも及ぶことからだとか。
それが大航海時代の後、中国を経由し、日本にも紹介されたのです。
遠い国からはるばる伝えられたキンセンカ。その長所は花の美しさだけではありません。
実はハーブとして高い効果を持つ植物なのです。
伝統的なハーブの力 キンセンカの効能とは?
- 抗菌、消炎作用がある
- 血中コレステロールを下げる
- 血圧を下げ、神経を鎮める
- 胆汁の分泌を促進する
- 吹き出物を防ぎ、肌をなめらかにする
抗菌、消炎作用がある
花に含まれる抗菌作用は、特にブドウ球菌、レンザ球菌に効果を発揮します。抗菌成分は水には溶けませんが、アルコールには溶けます。
中世ヨーロッパでキンセンカの花は病気予防に用いられ、ペスト対策に用いる人さえいました。
インドでも神聖な花とされていた歴史があります。
血中コレステロールを下げる
キンセンカに含まれているサポニンが、血中のコレステロールを下げることが動物実験で明らかになっています。
サポニンとは・・・?
血圧を下げ、神経を鎮める
キンセンカには鎮静効果があり、神経を鎮め、興奮をおさえます。血中に入ると血圧を下げ、心臓の働きを増強します。
アジアの漢方では静脈注射で用いられることもあるといいます。
胆汁の分泌を促進する
ヨーロッパでは十二指腸潰瘍、胃炎に効果があると考えられています。
このほかに以下に述べる美肌効果もあるキンセンカ。
ヨーロッパでは聖母マリアの懐妊をしらせた花と考えられており、母性を象徴する花とされています。
あのブランドコスメにも!化粧品としての効果
キンセンカの抗菌作用は花にあります。
とくに肌の吹き出物や炎症に効果があるとされ、花を材料にしたスキンケア商品は世界中で販売されています。
キンセンカ なぜ肌荒れをふせぐ?
膿をもった吹き出物や赤い腫れに悩まされた経験のある方は多いでしょう。こうした肌の悩みの原因は黄色ブドウ球菌が原因と考えられています。
黄色ブドウ球菌は肌の常在菌の一種です。皮膚の表面にあるうちは問題がないのですが、毛穴の中に入ってしまうこともあります。それに対して、身体が抵抗を起こし、肌荒れがおきるのです。
キンセンカの抗菌作用はとくにブドウ球菌に効果を示します。そのため、キンセンカの花のエキスを使用した化粧品は、肌荒れを防ぐことができるのです。
よく似た菊の仲間の花はたくさんありますが、ハーブ効果をもつキンセンカは花の中央まで花弁がみられることと、舟型の葉が特徴です。元は中国から入ってきたためトウ(唐)キンセンカとよばれていることもあります
高い効果を持つキンセンカの花のハーブ力。
キールズ(Kiehl's)などbuymaで扱うようなブランドコスメの材料にも使用されています。
次記事では人気のキンセンカ(カレンデュラ)化粧品と、なかでも東洋人の肌にぴったりなその理由を紹介していきます。
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